ちゃんこの部屋

自称一般人のちゃんこが呟くお部屋。詳細はプロフィールをご覧ください!

星合の空から考える親と子の関係性【ネタバレあり感想・考察】

はい。こんにちは。ちゃんこです。

年末年始に引き続き本文とタイトルがマッチングしてます。珍しいですねw

 

今日は2019年秋アニメの「星合の空」について色々考えさせられる事があったので語ります。

実はほぼ1ヵ月ぶりのアニメ感想ブログです。

1か月前のブログ↓

 

⚠️注意⚠️

ネタバレあります。

あくまでも個人的な意見です。

この作品は虐待シーンなど非常にセンシティブな内容がございます。それについても触れております。読む際はお気をつけて下さい。

見やすさ重視で“子ども”を“子供”と表記しております。

⚠️注意⚠️

 

まず星合の空とは

f:id:chanko_bamboo:20191226121643j:image

『星合の空』(ほしあいのそら)は、赤根和樹原作・監督・脚本、エイトビット制作による日本のオリジナルテレビアニメ作品。2019年10月よりTBS『アニメリコ』枠ほかにて放送中。

本作では、廃部寸前の男子中学ソフトテニス部を舞台に、ソフトテニスを通した様々な想いを胸に抱く少年たちの青春ストーリーが描かれる。

中学2年生の桂木眞己は母親と引っ越しして、志城南中に転校、幼馴染だった新城柊真と再会する。男子ソフトテニス部で部長をしている柊真は、廃部の危機を乗り越えるべく奮闘、運動神経のいい眞己に目をつける。

だが、母子家庭の眞己は家事で忙しく、ある事情により生活費にも困っており、入部を断ってしまう。柊真から「入部してくれたら金を払う」という約束で、眞己はソフトテニス部に入部。夏の大会で最低一勝することを目標に、二人はペアを組むことになる。

Wikipedia(星合の空 - Wikipedia)より引用

今回のブログはこちらの内容を踏まえてお話致します。ご了承ください。

また、中学生のストーリーですので、私自身が教員として経験したことも踏まえてお話します。お時間がありましたらこちらも読んでいただけたら嬉しいです。↓

 

子供の成長速度

この作品では反抗期、思春期を迎えた子供の姿に戸惑い、言うことをきかない事に苛立たせる親の姿が描かれています。

その形は過干渉であったり、過保護であったりします。それは自分の子供のためだ、自分の子供が心配だ、と言うところから来ています。その気持ちは痛いほど理解できます。

でもそれは本当に子供のことを考えているのかな、とこのアニメを観て思いました。

子供の成長は大人が思っている以上に早いです。いつまでも小さい頃のままでは無いです。だからこそ、ある程度子供が自分の考えを持ち始めたら待つことも大事だと私は考えています。子供が自分でやりたい事、やりたくない事それぞれ取捨選択出来るようになったら、それが親の意向に沿わなくても見守る事が大事な時もあるんです。

それでもし、子供が人として間違った方向に進んでしまいそうであったら、その子の話を聞いてあげれば良いんだと思います。このことについては後でまた同じようなことを話します。

 

親自身が求める親の姿

この作品に登場する親は口々に

「私は間違ってない!」

という事を言います。

それは自分の思い通りに子供が育たなかったと思った時に口走るセリフでして、これを聞く度に心のどこか痛いところがありました。

それは子供の気持ちとしても、ですが親の気持ちに立っても心が痛くなりました。

人は気がついたら大人になって親になります。最初から大人でも、親でもないです。

それに子供の性格は十人十色です。2人目だから、3人目だからといって完璧に育てる事はほとんどないんです。

だから「私は間違ってない」なんて思わないで欲しいし、子供の前で言って欲しくないです。

だから私はこのセリフを聞いて心が痛くなりました。

子供は親だけで成長しません。

親もそうです。親は最初から親じゃありません。子供が親になった時に「お母さんは……」「お父さんは……」と思い出を話して「私はこの子の親だったんだ。」と思うくらいが親の在り方なんじゃ無いのかな、と私は本作品を通して考えさせられました。

 

“育てる”という言葉が持つ意味

よく

子供を“育てる”

と言いますがここで“育てる”の意味を調べてみました。

f:id:chanko_bamboo:20191230150122j:image

育てる

一人前になるまでの過程をうまく進むように、世話をやき助け導く。

教員から離れた今、本作品を観て、“育てる”という言葉に違和感を感じました。

その違和感をどうにか言語化したいと思ってこのブログを書こうと思いました。

私にとってこの“育てる”という言葉は「与えるだけの一方通行」のような印象を受けました。

そういう考えがあるから親から

「私は間違ってない」

「全てあなた(子供)のためなんだから」

という言葉が出るんだな、と思いました。

親なのだからそう思うのは痛いほど分かりますが、子供にとってその言葉は

「私はあなたの事を信じてない」

と言われているようなものなんじゃ無いかな、と私は感じました。

だからこそ私的には親は子供をもっともっと信じて「成長する」という言葉や「育つ」という言葉を使ってもいいんじゃないかな、と思います。

最初にも話しましたが、そこで人として間違った道に進んでしまいそうになったら親子で話し合いをして、子供の意見を聞いて、その上で親の気持ちを話す事をすれば良いんじゃないのかな、と思います。

失敗する事も成長の一つです。子供の頃に沢山の失敗していくのも大人になる第一歩で、そのフォローをするのが親の責任であり役目なのかな、と考えます。

 

……色々語りましたが、今私が言語化できる範囲での考察、感想です。

正直2クールであったり、あと数話あったりしたらもう少し親子関係であったり、テニスの部分を掘り下げたり出来たのかな?という残念な気持ちがありますが、オリジナルアニメですし、色々あったんでそれは置いておきます。

また、ラストはかなりショッキングでそれぞれが報われないバットエンドですが、これも今を取り巻く親子関係の闇であったり、社会に問掛ける部分であったりするので個人的には何が正しくて何が間違っているのかここで提唱は出来ません。だって、それがアニメの中での彼らの人生ですから。

最後に、このような作品を観る度に私は

「親は子供を選べないし子供は親を選べない」

ということについて考えさせられます。

親もそうですし子供も一人の人間です。お互いがお互いに言葉を使って、気持ちをぶちまけて、一人の人として接するのが大事なのかな、と私は本作品を通して思いました。

だからこそ、産んだからには親として、大人として責任は負うべきだし、子供にはいい意味で対等に接するべき時には対等に、導いてあげる時は導いてあげるべきなのではないか、と思います。

私はまだ親になっていませんし、子供と関わったと言っても数年です。大きな声で偉そうな事を言える立場じゃないなんて百も承知でこのブログを書いてます。

でも、ただこのアニメを観て溢れた気持ちを何かしらの形に遺したい、その気持ちで書き連ねました。

ここまでお付き合い頂きありがとうございました。同じ年代のお子様がいらっしゃる親御さんに是非観て頂きたい作品です。もしこのブログで本作品に少しでも興味持って頂けたら、と思います。

 

 

では今日はこの辺で。

またの投稿でお会いしましょう🙌

 

 

質問箱です。

皆様からの質問や感想にお答えします↓