ちゃんこの部屋

自称一般人のちゃんこが呟くお部屋。詳細はプロフィールをご覧ください!

たまには昔の話でもしようか

はい。こんにちは。ちゃんこです。

今日は9月18日です。

皆様にとっては今日が誕生日かもしれません。大切なあの人との記念日かもしれません。悲しいあの日の記憶がよぎる日かもしれません。普通の一日かもしれません。

 

私にとっては人生が変わった日でした。

7年ほど前、私たち夫婦は出会い、お付き合いを始めました。

今日はそんな人生が変わった旦那との出会いのお話をしようと思います。

嘘みたいな本当のお話です。*1

 

では少々長いですがお付き合い下さい。

 

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出会い

大学3年生の頃です。
大学では友達はいましたが、どの友達も趣味は合いませんでした。

というのも、音大でしたので、皆お互いを高め合うライバル、みたいな感じだったからです。

そのため、どうしても話が合う友達が欲しい。

でもTwitterFacebookはちょっと……と思った私は匿名つぶやきアプリを見つけます。

それは名前の登録が不要で、必要なのは「20代、女」という選択肢だけでした。

そして、好きな時に呟き、呟きの内容で気が合いそうなら匿名のまま個人チャットが出来る、という内容でした。

まぁ、よくあるSNSアプリですよねw

今思えばTwitterと何ら変わらない危険性があったと思いますw


そんなアプリでしたから、そこにいる男性陣はいわゆるヤリモク。つまりアプリを通してエッチなことがしたい男性がほとんどでした。
アニメ関連やゲーム実況関連の呟きで知り合ったとしても、結局至るのは「顔見たいな」とか「声聞きたいからLINE交換しようよ」ばかり。

私の親はニコニコ動画のコメント機能自体、大嫌いな人だったので、そういったアプリに理解を示すはずが無い、と思っていました。

そのため、そのアプリを親に秘密でやっていた私は、LINE交換して電話なんて考えられませんでした。

そもそも、インターネットに関しては、親以外と電話なんてした事ないくらいの箱入り娘、というか、そういう関係の友達がいなかったんです。

そんな私でしたので、すぐに声が聞きたいとか、顔が見たいとか言う男の人が信じられませんでした。(ブロガーさん方と簡単にLINE交換する今じゃ考えられませんけどwww)

 

そんなアプリだったので私は正直
「男って結局そうなのね。もう嫌だなぁ。」
なんて思っていました。

もう女の子と繋がった方が楽しいじゃんとまで。

でも女の子だとどうしても相談事ばかりされるし、どれも正論言ったら縁が切れそうなものばかり。

普通に誰かと話したい。アニメとかゲーム実況とか音楽とか。普通に話をしたい。そんな時見つけたのが


「ブサメンだけど話しませんか?」

 

という呟き。
ブサメン。本当かどうか分からないけど、ブサメンというワードはインターネット掲示板ぐらいでしか見かけない。そんな人なら……。と思った私は
「ブサイクだけどw」
と個人チャットに返しました。

 

そんな呟きをした彼は東京住の私より9上の方でした。

しかし、そんな彼との会話は生き別れのお兄ちゃんと思うくらい話しが合いました。
お酒の話、好きな食べ物、そして『オタクの話』全ての価値観が合いすぎてビックリしました。
そしてもっと話したいと思い、私からLINE交換を提案したのですw
LINE交換してからも『友達』として話をしてました。
話していて全然エッチな会話にならない。

電話したいだなんて言わない。

顔を見せてだなんて言わない。(結局話の流れでお互いの顔を見せることにはなりましたが)
まさに理想の男友達でした。
そして私は
「こんな人と付き合って結婚とかしたら楽しいよなぁ」
と思うようになりました。
しかし、私は北海道、彼は東京。歳だって9も離れてる。
無理だ。それにこんな出会い方。無理だ。
親から怒られるどころじゃ済まないし、彼だって無理だと言うし、何よりも今あるこの友達関係が壊れる。
それでも好きになってしまった。

私はやきもきした気持ちを持ちながら彼と会話を続けていました。
しかしそんなのもいつまでも持つわけがありません。

彼と会話を初めてから約3週間後の夜、寝ぼけていた私は告白をしてしまいます。

 

それが今日。9月18日でした。

 

次の日、LINEを見て愕然とした私は彼に謝ります。しかし、彼は困ってない様子。むしろ感謝の気持ちでした。その後、彼は仕事だったのでLINEはそこで途切れました。
そして夜。仕事が終わった彼から月の写真と共にLINEが来ます。


「月が綺麗だよ!」

 

「月が綺麗」

この言葉は夏目漱石の逸話の一つとして語り継がれている「I love you」の和訳です。


私は困りました。その意味を知ってるから。でも勘違いだったら恥ずかしい。まぁ、それでもその写真の月は本当に綺麗だったし、
「本当。綺麗だね」
と返しました。とりあえず、そこまでにしよう。

 


そう思ってた矢先。
「そうか」
「月が綺麗って知らない?」
と彼は言ってきました。

 


そんなの知ってるよ。でもそれを言ってしまったら私は後に引けなくなる。

私はメンヘラの気質があるし、彼女になったら重くなるに決まってる。それに親のことだってあるし、私達の出会いは普通じゃない。こんなの良くないよ……。
でも、好きだ。ちょっと前にネットで出会っただなんて信じられないくらい。


だから私は彼と交際することにしました。勿論、親に内緒で。

LINE上でしたが、彼との交際は楽しかったです。初めての彼氏。初めての恋愛。実際に会ってのデートは出来ませんでしたが凄く幸せでした。

しかし、そんなのは長く続きませんでした。

交際して2週間後、私の母親にバレてしまいます。(まあ、幸せ全開でしたから、バレるにきまってます(笑))
勿論、

 

  • 『ネットで知り合って』
  • 『大都会の東京に住んでいる』
  • 『9歳上』
  • 『いずれ会う約束をしてる』


そんな関係を許すわけがないですよね。


「そんなの信じられるか!相手の顔を見た?そんなの嘘に決まってるだろ!相手はインターネットだぞ!嘘なんていくらでもつける。ありえない。」


とまで言われました。
そりゃそうですよね。インターネットですもん。

でも私だって子供じゃない。人の善し悪しは決めれる年齢でした。(今思えば思い上がりですがw)
そんな時、思いついたのは彼に父親と話をしてもらう事です。
私はひとつの賭けにでました。
彼と父親が話せばきっと理解してくれるというのもありましたが、本当に私が賭けにでたのは

彼が本当に私と付き合いたいか、本当に好きなのか確かめるため

でした。
遊びなら電話なんてしない。逃げる。

彼に父親と電話をするように話した時、彼はこう言いました。

 

「僕は君に話してないことがある。」
「僕は昔車で人身事故を起こしているんだ」
「人殺しの僕だよ?」
「それでも……」

 

私はビックリしました。しかし、優しい彼が故意にやったとは思えません。

なにか事情があってそうなったんだ、と直感で思いました。その時、時間が無かったので事情は聞けませんでしたが私は彼を信じることを選びました。

「それでもいい。関係ないよ。」

その一言で彼は私に電話をしてきました。
この時、私は親と話してました。私は父親に出るように言います。


「もしもし」
「もうウチの子にか関わらないでくれ」
「二度と電話などしてくるな」


当然のごとく、父親は一方的にこう言い放ち、聞く耳を持ちませんでした。


その後、私は親の前でブロック『だけ』しました。
そう。ブロックだけ、です。私の親はLINEのブロックの先に削除があるだなんて知りませんでした。また次の日彼と話をしようと決めました。

 

(父親との電話ですが、あとから主人に聞いたところ、主人は名前しか名乗れなかったそうです。主人はまずは名乗ろうと思ってたそうですwなんとも彼らしいですw)

 

 

内緒の交際

さて、親にバレてしまい、

別れさせられたフリを取っていましたが、こんなチャンスを捨ててしまったら勿体ない。もう一度連絡を取ろう。親なんかくそくらえだ。とまで思っていました(笑)


次の日の夜、Skype
「ごめん。やっぱり諦められない。LINEまだ通じるかな?」
と連絡を取りました。
(なんでここでSkypeかと言いますと、パソコンのSkypeにある画面共有機能を使って一緒に動画見たりゲームしたりしてたんですw)
そしたら直ぐに
「明日、また連絡するね。いつ電話できるかな?LINEは通じてるから安心して。」
と返信が来ました。
そこで私は
「あぁ。やっぱり遊びなんかじゃなかった。お母さんとお父さんが言ってることは違った。」
と確信します。

 

そして、次の日、私は出先で電話をしました。

 

そこで、
「これから大変な道のりになる。並大抵の事じゃないよ。」

 

といわれ、さらに


「今から2週間、連絡取るのをやめよう」

 

という事を言われました。
2週間。なんて長いんだろう……。

でも、連絡取るのをやめようと言われたらとりあえず我慢するしかない。
もしかしたらこれを機に逃げられるかもしれない。
でも、彼がそう言うならそれを信じて2週間待とう。

 

そこからの2週間は物凄く長かったです。
でも、彼の事を悲しんだりしていても仕方が無い。
私は大学の専攻である声楽をとにかく頑張り、ボランティアも必死で取り組み、発達障害について勉強もしましたし、彼の為にバイトも始めました。
そして、何よりも頑張ったのは運転です。
彼は運転できない。
それなら私が代わりに運転してあげよう。それに北海道で教員をやるなら運転は必要だ。教員になる為にも頑張らなきゃ。
ちなみに、私は学科は一発合格だったのですが、実技試験では何度も落ちてたんです。なので、とにかく、運転は上手くならなきゃ、と思い、ペーパードライバーだった私は父の車を使い、早朝に運転の練習をしました。(家の周りグルグル回るだけでも精一杯ですw)
そんなふうに私は2週間過ごしていました。

 

そして、2週間後、朝すぐ連絡しました。
そして、既読がつき、
「今日、仕事だから19時頃にまた連絡するね」
と返信が来ました。
「あぁ。やっぱり逃げられてなかった……良かった……」
私は物凄く安心しました。
そして19時頃、久しぶりに連絡を取り合いました。
そこで話したのは


「これからずっと会えないし、バレたらアウトだよ」
「それでも大丈夫?待てる?」

 

待てるよ……。

この2週間、ずっと待ってたし、寧ろ貴方のおかげですごい充実してたんだから。

大丈夫だよ。
「そしたら約束を決めよう。」


「これからずっとちゃんこが家に帰ったら一切連絡無し。電話もLINEもダメ。」
「電話とLINEができるのは家の外だけ。」


そんなルールが私たちの間に出来ました。
ゆっくり出来る家で連絡が取れない……。

凄く悲しいですが、親にバレるリスクを考えたら当然のことです。

ここで私は覚悟をし親に逆らって、彼と付き合うことを決めました。


しかし、家で連絡取れないなら大学に長く残ってれば良いだけの話。

彼は凄く誠実というか、正直というか、毎月、その月の1ヶ月のシフトを教えてくれて、何時に出勤で何時に退勤なのか教えてくれていました(当時彼は病院で調理師として勤めていたので、毎月シフトが違うんです)

そのため、私は彼の帰宅まで家に帰らず、学校でピアノの練習をしたり、勉強をしたりしていました。
そして、彼と連絡が取れそうなのであればLINEをし、電話をしたりしていました。(早番の時、彼は寝ていましたがw)

 

それから2ヶ月後、私は大学の研修旅行でハンガリーとイタリアに行く予定があったんです。
勿論、北海道から1本でヨーロッパには行けませんので、一旦成田に立ち寄る、というプランになっていました。
そんな話を主人にしていたら、
「会えるんじゃない?」
という事に。しかし、その日彼は仕事でした。
「じゃーダメだねぇ。残念だぁ」
なんて話してその日は終わりました。


そして、ヨーロッパ旅行数日前。
「ちゃんこ、休みになった!」
と連絡が。友達に事情を話し、深く謝罪をして、彼に会いに行くことを決めました。


そして、ヨーロッパ旅行当日。成田に着き、ついに彼と会えました。


私は149cm、彼は180cm。
話には聞いていましたが凄く大きい。
でも、なんでだろう。怖くない。

寧ろずっと前から一緒に居るようなそんな感覚でした。


一緒に入れるのは30分くらい。
この30分何を話そう。何をしよう。
私達はとりあえず人目がつかないようなベンチを探し、そこに座りました。
彼と話したのは


「今まで会えなくてごめんね」
「こんな形で出会ってごめんね」
「これからもっと寂しい想いをさせてしまう。ごめんね。」

 

謝罪ばかりでした。
でも私は
「これでいい。これが良かったんだ」
と言い、また会えるか分からないけど……また、いつか。と言って別れました。

本当に夢みたいな30分でした。


ちなみに余談で、後日聞いた話なんですけど、彼が急に休みになったんじゃなく、彼が同僚に無理を言って休みにしてもらったそうです。

本当にバカな人だなぁ。と思います😊

さて、ヨーロッパ旅行も無事(?)に終わり、その後の交際といつも通り順調でした。
その後、私は大学4年生になり、物語は次のステージに進みます……。

 

初めてのデート

大学4年になった私は小学校教員になるべく、大学院に進学を目指しますが、進学先のゼミでいじめのようなものにあい、諦めます……というのは教員の頃のブログでお話しましたが、これはその後のお話です。

進学もせず、就職もままならない。
私は途方に暮れていました。
そんな時、彼の仕事場で転機が訪れます。
それは「夏季・冬季休暇」が取れるようになったのです。
それは有給とは別でしたので、更に休みが取れるようになったのです。

それを知った彼は
「ちゃんこ、会いに行けるよ」
と言ってくれました。
その頃の私は単位も取りすぎるくらい取っていたので、あとは必修科目の単位を取るのみでした。
バイトやボランティアがあり、あまり休みがなかったですが、遊べるくらいの余裕はあったので私にとっては嬉しい報告でした。


前年の11月以来の対面。

そして私にとって初めてのデート。

嬉しさに胸が踊りました。

 

そして、8月。
ようやくその日が来ました。


服装や化粧は迷いましたが、この時ボランティアやバイト続きで化粧を全くしてなかった私だったので、急に化粧をすると親に勘づかれるな、と思い化粧をしませんでした。
初めて会った時も長旅だったのでスッピンでしたし、気にしませんでした😂

 

最初は札幌駅で待ち合わせの予定でしたが、私は待てずに新千歳空港に向かいます。この時に座った席が進行方向とは反対の向きの席だった事があんな事になるとは知らずに……。


さて、新千歳空港で、再会を果たした私達。
11月と変わらない雰囲気の彼、毎日LINEや電話をしていたので会話も緊張しなかったのを覚えています。
ただ、言えるのは


「彼が隣にいる」
「彼が近くにいる」
「彼と触れ合える」

 

実際に会っている、という喜びでした。

札幌に戻り、私達はカラオケに行ったり、プリクラを撮ったりしました。

そして晩御飯の時間になったので、予約をしていた居酒屋に行き、ご飯を食べました。
この時、お酒を飲んでいたのですがどうも調子が悪い。というか、その前から頭が痛く、具合が悪かったんです。
でも初めてのデートでそんな事を言えるわけない。
それでもすごく具合が悪い。ヤバい……寒気までしてきた……。
そんな様子を見ていた彼は
「あんまり食べてないけど……?大丈夫?」
私は具合が悪いことを伝えました。
物凄い寒気と頭痛と吐き気。耐えかねた私は居酒屋をあとにします。
具合が悪いのもありますが、初めてのデートでこんな姿を見せてしまった私。
申し訳なさと悲しさと虚しさ。
色んなネガティブな感情が湧きました。
それでも彼は休めるように、と完全個室がある漫画喫茶に連れてってくれました。(ここでホテル、という選択肢じゃない所に、紳士だなって思います(笑))


彼から上着を借り、漫画喫茶で、温かいものを飲み、少し落ち着きを取り戻しました。
どうやら原因は空港に行く際の電車の車酔い、です😱
進行方向と反対の座席に座ったのが良くなかったみたいですw
前にも車酔いした時似たような症状で苦しんだので、おそらくそれで間違いないと思います😅
それ以降、電車に乗る時は座席に気をつけてます😂
そんなこんなで1日目が終了し、帰宅。
もちろん、その後も約束通りLINEはしませんでした。
ちなみに親には友達と会う、という事にしてました。大学3年生の夏あたりから、飲み会が多く、朝帰りなどはよくあったので怪しまれませんでしたw

 

 

そして次の日、体調が万全の中2日目のデートへ。
次の日に彼は帰ってしまいます。私もボランティアだったのでこれが最終日。
1日目があんな感じだったので彼は心配してましたが、良く寝てスッキリ起きたので大丈夫でした😊
2日目は旭山動物園へ行きました。
そこでの半日はすごく楽しかったです。
動物に詳しい彼。私が知らないことや、動物園での観るポイントを事細かに教えてくれました。(ちなみに彼は理科と社会に異様に詳しいんです。)
普段のLINEや電話でその博識ぶりは分かってましたが、こうして顔を見て楽しそうに話す彼を見るのは初めてでした。
正直言うと、こちらのペースを無視して話すんですよw
まさにマシンガントーク。わからない部分もちょっとありましたw
でも、そんな彼を見て、ただただ尊敬しました。それは好きだから、とはまた違って人間として凄いと思ったんです。
前日とは打って変わって彼が歩き疲れるという場面もありましたが……w

それも含めて凄く楽しくて充実した半日でした。

 

そして、旭川駅に向かう帰りのバス。
これで楽しかったデートも終わる。
夢のような時間だった。
次いつ会えるのだろうか。もう会えないのかもしれない。
そんな事を考えてしまい、私は気がついたら泣いてました。
そんな私を見た彼は
「この後、すぐに昨日の漫喫行かない?」
と言ってくれました。
私はうん、と言いました。ご飯の後飲みに行く予定でしたが、ゆっくり2人で過ごしたかったんです。


そして、 漫喫に行きました。
気がついたら私達は部屋で抱き合いながら泣いてました。
もうこれで最後は嫌だ。
またいつ会えるか分からないなんて嫌だ。
もっと会いたい。もっと話したい。もっと触れ合っていたい。
私は泣きながら言葉を交わさずそう思ってました。
そこで彼がこういってくれたのです。


「僕、毎月ちゃんこに会いにいくよ。何度でもデートしよう。」

 

そして続けて


「僕の家族に事情を話すよ。全部ちゃんと。」

 

この言葉に正直私は告白より嬉しかったです。
今まで疑っていたわけでは無いのですが、彼がちゃんと私のことを真剣に考えてくれてる。そう確信できたからです。

こうして東京から北海道に来てくれてるだけでも真剣交際だとは思っていますが、この言葉を聞いて私は安心しました。
そう約束をした私達はこの日のデートを終わりにします。
あっという間だった2日間。
私はこれを機に益々教員になって彼のために頑張りたい、と決意します。

 

その後、彼は約束通り、毎月会いに来てくれました。
時には映画、時には私の大学の定期演奏会。そして時には札幌観光。
不思議だったのは毎回のデートが晴天だったんです。
北海道に史上最悪の大寒波が来た時も、デートの日だけ晴れ、彼は無事に帰ることが出来たのです。
ファンタジーみたいな事を言わせてもらえば、私たちが祝福されてるかのようでした。
そんなデートを重ねて行くうちにある事件が起きます。

 

内緒から公認へ

それは大学4年生の卒業試験が終わった2月。
私達は大学生として最後のデートを楽しんでいました。
ここで母親からLINEが来ました。


「今どこ?お母さん、(父方の)おばあちゃん家にいるんだわ」
「あんたも彼氏できたらいいのにねーなんて話してたよ」


肝が冷える、とはまさにこのことでした。
私は勘づかれてる。誰か男と会ってるってバレてる。
そんな事を考えていました。


もう隠せない。大学生ももう終わるし、ひとつ区切りを付けたい。
私は彼に


「もうこんなの耐えられない。」
「親に嘘つくの疲れたよ」
「今お父さんもお母さんもいるから……」

 

私たちの行動はもう決まってました。


「会おう。会って話そう」

 

ついに両親に話すことにしたんです。
この日は彼が帰る日。

飛行機の時間は16時。

この時の時間は12時半。

まだ大丈夫だ。まだ間に合う。なんとかなる。
私達は急いでタクシーを捕まえ、家に向かいました。


「お母さん、会わせたい人がいる」

 

私は母に、LINEしました。

そして、家に着き、私も彼も緊張した体と顔で家に入ります。
そこに居たのは笑顔の母。そしてはにかんだ父。
母は彼の顔を見た時、
「よくきたねー!いらっしゃい」
そう言ってくれました。私は気が動転して
「お母さん!!あれ、あの時の男なの!!!ネットで知り合ったあの時の!!!!」
と泣きながら説明しました(今思えば説明になってないですねw)
それを聞いた母は
「あんた!何言ってるの!!男なんて言わないの!!もーごめんねー。こんな子でー。」
と大爆笑。
私も彼も怒られることを想定していたので大混乱。
この時ようやく、あぁ。もっと早くから話してれば…。と思いました。
困惑している私たちに母は


「お母さんね、あんたに誰かいい人いると思ってたのよ。でもね、あんたが一生懸命色んなことに取り組んでるから、うるさく言わないでおこうって思ってたのよね。」
「(彼に向かい)最初の時はごめんなさいね、ほら、私達古い人間だからインターネットとかに疎くて……本当にごめんなさい。」

 

と言ってくれました。
ピアノでも、勉強でも、歌でも、何を頑張っても決して褒めてくれなかったあの母親が褒めてくれた。
私は益々泣いてしまいました。
「もー!あんたは泣かないの!ごめんなさいねー。本当にー」


こうして私達はようやく両家共々公認のカップルになったんです。

 

それから私は教員になり、流れで結婚をします。

しかし、流れるような結婚で記念日や何も考えずに婚姻届を出してしまったので、正直思い入れが全くありません。

なので私たちの記念日はこの日。

この日があったからこそ私は親離れができたのだと思いますし、自分という人間のキャラクター性というか、性格を見つめ直すことができました。

気難しいし、死にたがりの私。

そんな私を見捨てないで私のそばにいてくれた彼の存在、これがあったから成長できたのだと思います。

もういい大人だから甘えすぎないようにこれからも頑張っていきますね(笑)

これからもよろしくね。クマくん。

 

 

では今日はこの辺で。

またの投稿でお会いしましょう🙌

 

 

質問箱です。頂いた次の日のブログでお答えします。(日曜日はおやすみ)

皆様からの質問や相談にお答えします。

また、ブログの感想も受け付けております↓

※感想は公開して欲しくない場合は言ってください!

*1:結婚に関しては

よく引き合いに出している

chanko-bamboo.hatenablog.com

こちらの記事に書いてあるので省きます。