ちゃんこの部屋

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教えて!ちゃんこ先生!【第3回】~早春賦~

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はい。こんにちは。ちゃんこです。

ようやく第3回を迎えました!「教えて!ちゃんこ先生!」

本日は

早春賦

についてお話します!

 

それではまずは聞いていただきましょう!

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前奏難しすぎて逃げていたのがバレますね!

ピアノ練習は毎日するべき、というのがよくわかります。悔しい!

正直もっと時間が欲しいです…(´;ω;`)

 

そんな曲を今回は

楽曲から感じる季節感

という観点でお話します!

この上で実際に歌ったり来たりすると変わってきます!

 

 

作詞者・作曲者について

作詞者

吉丸 一昌(よしまる かずまさ/1873~1916) 

大分県生まれの作詞家、文学者。東京音楽大学の教授。

夏目漱石や、小泉八雲などが教授する高等学校に通っていたそうです。

日本歌曲や校歌などの作詞以外にも、シューマンの「楽しき農夫」など、ドイツ歌曲などの詩訳もした方です。

作曲者

中田 章(なかだ あきら/1886~1931) 

東京都生まれの作曲家。オルガン奏者。 

「夏の思い出」を作曲した中田喜直の父である。

大阪市歌も作曲したことでも有名である。

 

歌詞について

 

一番

春は名のみの 風の寒さや
谷の鶯 歌は思えど
時にあらずと 声も立てず
時にあらずと 声も立てず

春と言ってもまだ風は寒い、谷のウグイスも鳴こうとするが、未だその時ではない、と言っている。

と言った内容です。

節分が過ぎ、季節の変わり目を迎えようとしていますが、まだ寒く、春とは言えない今のような感じです。

二番

氷解け去り 葦は角ぐむ
さては時ぞと 思うあやにく
今日も昨日も 雪の空
今日も昨日も 雪の空

氷が解け、葦の芽が出てきたので、もうそろそろ春かと思ったが、生憎今日も昨日も雪模様である。

陽の光が当たり、氷は解け、葦の芽も出てきたとしても、ちょっと経てば雪が降ってしまう。まさに今の時期あるある。

早く暖かい春が来て欲しいと思いますよね。

三番

春と聞かねば 知らでありしを
聞けば急かるる 胸の思いを
いかにせよとの この頃か
いかにせよとの この頃か

春と聞かなかったら今が春であると気が付かなかったのに、聞いてしまったので気がはやってしまった。この時期のこの思いはどうしたらいいのか。

節分ってなんだろう、と思い調べたら「季節の節目」ということを聞きますよね。

この時期の節分って、冬と春の節目の事を言うそうなんですよ。そうは言っても、「まだ冬じゃん」って思いますよね。

そんなときに春を意識されても「春じゃないし…」ってちょっと残念というか、休みの日なのに仕事だと思って早く起きてしまったかのような焦燥感というか、落ち着かない感じになってしまいますよね。

 

全体通して、春が待ち遠しい、という冬の終わり目の歌です。

2月、3月にピッタリな曲です。


歌詞と伴奏の関係

前奏のアルペジオは、雪解けで流れのある川のせせらぎを連想させます。

伴奏がワルツのような「んちゃっちゃ」というリズムなので、3拍子のように感じますが、8分の6拍子でして、楽典上の考えでは2拍子です。ベースの音を聞くと2拍子に取れると思います。

大きくリズムを感じると、よどみなく流れるような早春の川や風を感じると思います。

季節感とリズム感、連想して考えると作曲者と作詞者の意図を感じられるのではないでしょうか。

まとめ

歌ってみよう!

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歌う時のポイント

最低音から最高音の幅が広く、最初の「春は名のみの」が歌いにくいと思います。

「は」のhをしっかり感じ、音をしっかり当てることを意識して、最高音の「のみ」に向かって手を伸ばすようにお腹を伸ばしてみると、言葉もはっきりし、音も当たりやすいと思います。

音が高いので、緊張しますが、緊張し過ぎずにのびのびと、2拍子を大きく感じられると滑らかに歌えると思います。

歌いやすくなったら、ベースの音を感じながら歌うとハモっている感覚になって楽しいので伴奏も意識してみましょう。

最後に

今回は季節を意識した楽曲選択になりました。

この時期ならではのソワソワした感じ、暖かい感じを皆様にも共有出来たら嬉しいです。

次回も季節を意識した選曲をしようと思います。

 

 

では今日はこの辺で。

またの投稿でお会いしましょう🙌

 

 

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