ちゃんこの部屋

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The Last of Usから考える価値観のあり方

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©2013, 2014 Sony Computer Entertainment America LLC. Created and developed by Naughty Dog LLC

はい。こんにちは。ちゃんこです。

今日は「ゲーム下手くそだけど実況したい!」で題材にしました「The Last of Us」について、追加DLCまでプレイした感想を語っていきたいと思います。(追加DLCの実況は行っておりませんご了承ください)

題して

 

The Last of Usから考える価値観のあり方

 

ということでThe Last of Usの世界の登場人物は生きるうえで何を大切にして生きているのか、ということについて考えていこうと思います。

 

 ⚠️注意⚠️

  • ネタバレあります!
  • あくまでもちゃんこ個人の意見です。
  • The Last of Us PARTⅡに関しての感想ではございません。
  • The Last of Us追加DLCまでの感想です

⚠️注意⚠️

 

 

正義の価値観

まず、本作品において、このようなゾンビパンデミック系にありがちではありますが「感染者より人間が怖い」というテーマが大きく描かれています。

バイオハザードを始めとしたこのようなゲームはどうしてもクリーチャーへの怖さに目が行ってしまいますが、このゲームは(もちろんランナーやクリッカーへの感染者の恐怖はございましたが、)何よりも無秩序な社会で生きている人間が怖いです。法の制御が効かなくなった人間たちは生き延びるために人を殺し、略奪を繰り返します。

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第13話より

また時には協力する仲間を見捨てる行為もします。

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第19話より

このような行動は物語を見ている我々に「正義とはどうあるべきか」ということについて考えさせられます。

「正義とはどうあるべきか」という問いに対して「明確な答えは見いだせない」という感覚。これは人間にとって当たり前の感覚で、ジョエルの吹き替えを演じた山寺宏一さんも「生きている人の数だけ答えがある」と仰っている通り、登場人物たちの「正義」の定義は敵であれ、プレイヤーであれ、それぞれの答えがあって、その正義によって生きている彼ら、私たちの「価値観」として存在しているのだと考えます。

その価値観のぶつかり合いが生じることで「喧嘩」であったり「戦争」であったり、そういったいわゆる抗争が存在します。

それはいわば「正義と正義のぶつかり合い」これがあることで物語はより面白く、我々プレイヤーにゲームのテーマについて深く考え、プレイヤーの数だけ「答え」を生み出し続けるのだと思います。

特に本作品においてこの「正義と正義のぶつかり合い」というものについて深く考えさせられます。

 

昨今のこの「コロナ禍」という未曽有の事態。「自分にとっての価値観の在り方」というのを見つめなおすきっかけになっていると思います。

その時、「正義と正義のぶつかり合い」を無くしては語れない現実をこの作品から思い出して、自分はどうあるべきか考えるしかないのでしょうか…。

 

自分にとっての「正しい」という感覚

ファイアフライのリーダーであるマーリーンは世界の救済よりもエリーを選んだジョエルに対してこういっています。

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第30話より

この「正しいこと」というのはマーリーン自身が思う「正しいこと」であり、全員が全員「正しい」という感覚を抱くとは限りません。

この、「正しい」という感覚。これはまさに先ほど申しました「正義の価値観」であり、「人格を形成する主軸となるもの」だと思います。

 

ジョエルの周りの女性は非常に強く生きるキャラクターが多いです。

まず、その代表格としてジョエルのパートナーである「テス」

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第9話より

彼女は生き抜くために手段を選ばないという性格です。

生きるためなら殺しだって盗みだって喧嘩だってなんだってします。

 

そしてファイヤフライのリーダーである「マーリーン」

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第30話より

彼女は理想のためなら手段を選ばない性格です。

彼女は世界の救済という理想のために幼いころから知っているエリーの死を選びます。

 

この二人の性格はまさに先ほどから話している「正義と正義のぶつかり合い」「自分にとっての価値観のありかた」というのを考えるのに非常にいいキャラクターだと思いました。

この二人はジョエルやエリーにとっての生きる道しるべになる存在だと思います。もちろんプレイヤーにとっても非常に考えさせられる存在でした。

彼女たちがいたからこそ、自分にとっての「正しい」という感覚を今一度見つめ直すことができ、物語に深みと無限大の答えがあるのではないでしょうか。

このゲームの良かったところは、登場人物それぞれに考えがはっきりあったところ、だと考えます。

彼らの人生の一部を切り取ってそれをゲームという媒体を通して通じる、という感覚にさせる彼らの感情の機微と表情。それはゲームでもなく、映画でもない「The Last of Us」という作品だからこそ楽しめるものです。

そういう意味で私はこの作品に出会って本当に良かったと思います。

 

「耐えて生き抜け」

このゲームははっきり言って初見殺しが非常に多く、難しいゲームでした。

初めてのゲーム実況にこの題材はダメだったかな、なんて思いましたが、

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第14話より

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第18話より

エリーのこの「耐えて生き抜け」という精神には助けられました。

これはエリーが愛読している「スターライト」という漫画の主人公のセリフです。

私が尊敬してやまないガッチマンという実況者がいますが、その方がこのセリフの時に「このゲームの大きなテーマですね」とおっしゃっていました。まさにそれがぴったりでして、このテーマがまさにプレイヤーにも、そしてジョエルやエリー自身にも言っている言葉だと思います。

この「耐えて」というのは何に対して、とは明言していませんが、この世界で「戦う」というのは「生きるか死ぬか」というだけではなく「己との闘い」だと思うんです。

もちろん、こういう世界ですし、何が切っ掛けで死んでしまうかわかりません。でもそれ以上に自分自身の精神状態の正気を保てるか、それが一番のカギだと思います。

そういう意味でもエリーは「耐えて生き抜け」そういったのだと私は考えます。

そういう強気でしっかりと自分をもった彼女だからこそラストは「助けたい」と思いますし、「魅力的な子」という印象を抱きます。

彼女のこのような考え方はおそらく親友である

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©2014 Sony Interactive Entertainment America LLC. Created and developed by Naughty Dog, Inc.

ライリーの影響もあると思います。彼女の生き方は本当に断片的にしか見ることはできませんでしたが、ライリーがいたからこそエリーは強く、そして「耐えて生きぬく」ことができたのだと思います。

だからこそエリーの話にはライリーの影がちらちら見えてくるんですよね。

実況ではそこまできちんと見れていなかったのが本当に残念です(考察でもなくただの感想(笑))

 

さて、ここまで語りましたが、正直LEFT BEHINDを読み解けてないというのが残念なところです…。でもこの追加DLCをやったからこそエリーの言動が理解できて、ジョーク集を出すところとか本当に泣けてきました…。

なんで今更ジョーク集を出すところで泣けるか、それは旦那が二週目プレイをしているからなんですよね(笑)

私の実況を観るとどうしても自分でやってみたくなるらしくて、実際にプレイをしてみたらガチでハマったらしいです(笑)

まだ旦那は追加DLCやっていなくて、語りたくても語れないのが残念ですが、今度プレイしてくれるといいな(忙しいから無理かな…💦)

さて、ここまで6日間振り返りと考察的な感想記事を書きました。

全30回の「ゲーム下手くそだけど実況したい!」いかがでしょうか。

皆様にとって私のこの企画が楽しんでくださるものだったら嬉しいです。

これからもちゃんこの部屋をよろしくお願いいたします。


 

では今日はこの辺で。

またの投稿でお会いしましょう🙌

 

 

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